株式会社豊栄工業

バイオプラ製品OEM

バイオプラ製品OEM

本サービスは、バイオプラスチック原料を適用した製品の開発から生産までの受託支援が可能です。
特に、植物由来・生分解性プラスチック「ポリ乳酸」の独創的な射出成形技術を、小松技術士事務所と共に世界に先駆け実用化に成功しました。

1. 生分解性プラスチック「ポリ乳酸」

豊栄工業が取り組む植物由来生分解性プラスチック(ポリ乳酸)は、デンプンや糖を原料とし、化学的な工程を経て製造されたバイオプラスチックです。

1. 生分解性プラスチック「ポリ乳酸」
ポリ乳酸の生分解性

ポリ乳酸は、コンポスト中の適切な環境下のもとでは、加水分解とともに微生物による分解(生分解)によって最終的には水と二酸化炭素へ分解されます。また、自然界の土中や海中においても、時間を要しますが最終的には生分解されます。
※生分解性プラスチックを活用後は、陸域での処理を前提とするものであり、自然界への投棄を助長するものではありません。

サスティナブル社会の実現に貢献

ポリ乳酸は、原料となる植物を毎年収穫することができるだけでなく、その物質循環において二酸化炭素の排出量を抑制することが出来ます。

燃焼時の二酸化炭素排出量

ポリ乳酸は、既存のプラスチックと比べ燃焼時に排出される二酸化炭素の排出量は少なくなります。また、燃焼熱も石油系プラスチックの1/2~1/3と低く、有毒ガスも発生しません。

豊栄工業が取り組む素材

バイオマス素材のポリ乳酸は、これまでの国内外の研究実績、ならびに製品化による市場からの評価も一巡して信頼性も高く、安全に活用できるバイオマス素材の筆頭と言えます。豊栄工業では、製品化のニーズに応じて非耐熱グレードと耐熱グレードの両方に対応が可能です。また、用途によっては他のバイオマス素材についても対応可能です。

豊栄工業が取り組む素材

2. 金型製作

ポリ乳酸の金型製作は、既存プラスチックとは違うポイントを押えることが重要です。豊栄工業は10年以上に渡る経験を有しており、事業化に対する連携効果を速やかに実現できます。

2. 金型製作

ポリ乳酸に特化した金型製作

豊栄工業は、2007年にポリ乳酸の生産技術開発の先駆者である、小松技術士事務所の小松道男所長と戦略的基盤技
術高度化支援事業(経産大臣認定)にて3ヶ年の生産技術開発に取り組みました。小松所長は、ポリ乳酸の特性を捉
えた金型設計を既に見出されており、弊社はその基本思想のもと、ポリ乳酸に特化した金型設計製作の実践を重ねて
参りました。弊社では、非耐熱グレードの薄肉製品から耐熱ポリ乳酸の大サイズ製品まで幅広い対応が可能です。
※型製作のみの受託は、基本的に御請け致しません。

金型製作実績

▼研究開発 ※社内評価用金型は除く
概要
2007年 【経産省】 戦略的基盤技術高度化支援事業 全6型(3ヶ年)
2010年 【NED0】「グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発」1型(3ヶ年)
2012年 【中小企業庁】中小企業・小規模事業者モノづくり・商業・サービス革新事業 1型
2013年 【中小企業庁】 中小企業・小規模事業者モノづくり・商業・サービス革新事業 全3型
2022年 【中小企業庁】10時モノづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 一般型 グリーン枠  全2型

ポリ乳酸の基盤技術開発

・冷却時間短縮および製品離型の金型技術
・改良型スクラップレス・バルブゲートシステム技術
・CO2 / N2 – 超臨界微細発泡射出成形用金型技術 + 型内可視化技術
・多数個取り用バルブゲートホットランナー方式射出成形金型技術
・大サイズ成形品用バルブゲート金型技術
・2材質(生分解性プラスチック)射出成形金型技術
・薄肉多数個取りCO2 – 超臨界微細発泡射出成形金型技術

3. 生産体制

豊栄工業は、ポリ乳酸に専用カスタマイズした生産設備を複数保有する国内唯一の企業です。

・一般環境およびセミクリーンルーム内での生産対応
・専用金型、射出成形機、付帯設備の保守管理
・ISO9001およびISO13485に基づく品質マネジメント
・製品の組み立てから品質検査、梱包出荷対応など

設備情報
3. 生産体制

豊栄工業では、既存プラスチック製品からの代替や新規開発の事業化支援を行っております。

経験を活かした事業支援

技術的な課題や問題の解決に加え、速やかな事業化へは乗り越えなければならない壁が多くございます。豊栄工業では、バイオプラスチック製品のOEMや自社商品の事業化で得た経験をもとに連携のご相談を承ります。

事業支援体制

日本国内外において、小松道男技術顧問と連携しバイオプラスチック事業推進のための広域クラスターを構築しております。連携企業さまのご要望(内容)に合せ、支援体制を取りまとめご提案させていただきます。

事業支援体制

開発支援

豊栄工業では、手加工品や現行品などの現物から測定・モデリング・3Dプリンティング・製品試作・金型製作といったリバースエンジニアリング技術を活用した開発支援を行っています。また、新材料の評価や開発については、大学研究機関との連携により支援が可能です。

豊栄工業では、2011年より幼児向け食器ブランド「iiwan」の製造販売をスタート致しました。世界的なSDGsの取り組みが広がる中、国内外での認知にも広がりを見せています。

ブランド
自社商品

豊栄工業では、企業さまのノベルティグッズとして、また販売商品として取り組める商材をご紹介しています。

ユニバーサルマグ
ユニバーサルマグ
原料 耐熱PLA
サイズ 200ml
ベジスプーン&フォーク
ベジスプーン&フォーク
原料 耐熱PLA
サイズ 長さ150mm
サラダボール
サラダボール
原料 非耐熱PLA
サイズ 300ml
ミニタンブラー
ミニタンブラー
原料 紙+PBS
サイズ 140ml
タンブラー
タンブラー
原料 PBS
サイズ 300ml
マルチトレイ
マルチトレイ
原料 PBS、バイオPC
サイズ 92mm×223mm×10mm
カルトン
カルトン
原料 PBS、バイオPC
サイズ 140mm×220mm×20mm
ボディタオル
ボディタオル
原料 PLA、絹+PLA、綿+PLA、麻+PLA
サイズ 280mm×1000mm
もちふわタオル
もちふわタオル
原料 オーガニックコットン
※PLAは製造工程で使用し分解
サイズ FT…330mm×850mm、
BT…630mm×1250mm
お問い合わせ

バイオプラスチック事業企画の美和と申します。現代におけるプラスチックの果たす役割と普及については言うまでもありませんが、意図しない環境への負荷については改善すべきところがあり、そこに弊社が貢献できるものと考えています。

精密加工事業部 バイオプラスチック事業企画課/課長
担当:バイオプラスチック射出成形、MuCell成形

お問い合わせ

豊栄工業では、小松道男技術顧問(小松技術士事務所 所長)と取り組んでまいりました活動が、社会的に高い関心を得られるようになりました。

概要
2015年 第14回(平成27年度)中部科学技術センター顕彰 振興賞受賞(「植物由来生分解性樹脂製品及び射出成型技術の開発」)
受賞者:豊栄工業 美和敬弘、小松道男技術顧問
2017年 平成29年度 文部科学大臣表彰 科学技術賞(技術部門)受賞(「植物由来生分解性樹脂製品及び射出成型技術の開発」)
受賞者:豊栄工業 美和敬弘、小松道男技術顧問
2018年 第7回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞受賞(「植物由来生分解性樹脂の世界的普及の端緒となる日本初の射出成型技術群の開発と応用製品」)
受賞者:豊栄工業 美和敬弘、小松道男技術顧問
受賞歴
表彰式(経済産業省HPより)平成30年1月22日(月) 首相官邸
(左端に小松道男技術顧問、右端に豊栄工業 美和敬弘)

豊栄工業の幼児食器ブランド「iiwan」は、サスティナブル社会の実現に繋がる事業化の一例として、各界から注目されるようになりました。

概要
2019年 日本政府対外広報誌『We Are Tomodachi』冬号(『New Biodegradable Material Reduces Plastic Waste』でiiwanが紹介される。)
2020年 日本政府海外CM動画CNN International、EURO NEWS (『Japan’s Tech Innovations To Tackle Ocean Plastic』でiiwanが紹介される。)